芥川龍之介

芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ)
芥川龍之介 自由律俳句

号・澄江堂主人
俳号・我鬼
1892年(明治25年)3月1日 – 1927年(昭和2年)7月24日

日本を代表する小説家の一人として知られているが、俳句も嗜んでおり、自選の「澄江堂句集」がある。
高浜虚子の「ホトトギス」や河東碧梧桐の「海紅」にも関係した。
特に俳句は小沢碧童から学んだが、他に小穴隆一、滝井孝作、古原艸等からも学んでいる。
ただ、「新傾向の句は二三句しか作らず」と述べている。
また、一游亭(小穴隆一)、魚眠洞(室生犀星)等と俳句を楽しんだことも語っている。
俳句以外に詩歌なども作った。
芥川と俳句の関係については芥川の書いた「わが俳諧修業」に詳しい。

代表句

・竹の芽も 茜さしたる 彼岸かな
・青蛙おのれもペンキぬりたてか

略歴

現在の東京都中央区にて新原敏三とフクの長男として出生、後、母方の叔父である芥川道章の養子となる。
東京帝国大学文科大学英文学科に進み、在学中に作家活動を始め、代表作の一つ「羅生門」を発表。夏目漱石の門下となる。
在学中に発表した「鼻」は漱石に絶賛される。
その後も短編小説を多く発表し、短編小説の名手として名を馳せる。
その後も多くの文士と交わりながら活躍するが、最後は服毒自殺で生涯を終えた。
芥川龍之介の業績を記念して創設された芥川賞は現在、新人、新進作家に与えられる純文学の権威ある賞として定着している。

参考文献
「わが俳諧修業」

芥川龍之介大全

羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)

芥川竜之介俳句集 (岩波文庫)

小説家の俳句 俳人としての芥川竜之介と室生犀星